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楽天モバイルの契約数2021年9月で411万件に|契約数推移を決算発表で公開

楽天モバイル契約数推移

楽天モバイルでは、これまで「申込数」が公表されていましたが、楽天グループ2021年度第3四半期の決算説明会で、楽天モバイル(MNO)の契約数と推移が初めて公開されました。

当記事では、決算発表資料を元に楽天モバイルの状況について解説します。

この記事の3行サマリー

  • 楽天モバイル(MNO)の契約数は2021年9月時点で411万件に到達
  • 人口カバー率96%の達成は、2022年春を予定
  • 2021年10月以降39都道府県でローミングサービスから楽天回線へ順次切り替え

楽天モバイルの契約数は2021年9月時点で411万件

2021年11月11日決算説明会資料より抜粋

上の資料にあるとおり、楽天モバイルMNOサービスの契約件数は411万件となっています。

基本使用料1年無料キャンペーンは2021年4月7日に終了しましたが、その後も契約数は伸び続け月間約20万件ずつの増加しています。

MVNOからMNOの切り替えも進んでいるように見えます。

なお、2021年8月時点で契約数(MNOとMVNOの合計数)が500万件を突破したとプレスリリースされていました。

楽天モバイル、契約数が500万回線を突破 | プレスリリース | 楽天モバイル株式会社

2021年8月11日決算説明会資料より抜粋

なお、前回の決算発表資料では、「累計契約申込数」が公表されていました。

442万件中366万件が実際に契約に至ることから、約82%が申込みから契約に至るようです。

39都道府県でローミングサービスから楽天回線への順次切り替え

その他、ローミングサービスの終了についても案内がありました。

具体的には、39都道府県で楽天回線への順次切り替えが行われるとのことです。切り替えは2021年10月から順次行われていく予定とアナウンスされています。

2021年11月11日決算説明会資料より抜粋

なお、ローミングサービスからの切り替えが行われない都道府県としては、

  • 岩手県
  • 山形県
  • 山梨県
  • 和歌山県
  • 島根県
  • 高知県
  • 長崎県
  • 鹿児島県

となっています。これらの都道府県は引き続きローミングサービスを利用することになります。

ローミングサービスのメリット・デメリット

メリット

  • KDDIの安定した回線を利用することできる

デメリット

  • 容量無制限ではない
  • 5GBを超えると速度制限(最大1Mbps)がかかる
2021年11月11日決算説明会資料より抜粋

4G屋外基地局建設は順調に進行

2021年11月11日決算説明会資料より抜粋
2021年11月11日決算説明会資料より抜粋
2021年11月11日決算説明会資料より抜粋

基地局建設は順調とアピール。

ただし、半導体供給不足により、予定していた2021年夏から2022年春に到達見込みとスケジュールが後ろ倒しになっていることについて説明がありました。

発表では、総務省提出の開設計画からは、大きく前倒しができていることを強調し、あくまで基地局建設は順調であると強調しました。

モバイルセグメントの収益化は2022年第2四半期以降を見込んでいる

2021年11月11日決算説明会資料より抜粋

楽天回線エリアの拡大によるネットワーク関連費用が増加したこと、ローミング費用、プラン料金無料キャンペーンの要因で赤字幅は1052億円に拡大しています。

しかし、ローミング費用の削減と課金対象ユーザーの増加により2022年2Q以降で収益改善を見込んでいる模様です。

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